休場した力士が三賞を受賞したのは歴史上初!

力士

2019年初場所では、モンゴル出身の玉鷲関が初優勝を遂げました。その玉鷲関は、殊勲賞と敢闘賞の三賞も同時に受賞しました。

2019年初場所で三賞を受賞した力士は、他に技能賞の貴景勝関と殊勲賞の御嶽海関がいます。特に注目すべきは御嶽海関であり、場所途中で左ひざの故障で休場しています。
休場前は初日から5連勝と好調でしたが、6日目の取り組みで左ひざを傷めたのでした。取組後車いすで引き上げるほど痛みはひどく、直後に病院に直行しています。このまま千秋楽まで休場かと思われましたが、11日目に再出場を果たし、その日から3連勝し13日目には勝ち越しました。
再出場後は千秋楽まで相撲を取り、初場所は8勝4敗3休で終えました。

御嶽海関は白鵬関をはじめ3横綱を倒し、大関の豪栄道関にも勝っています。
さらに、優勝した玉鷲関にも土をつけています。この内容が評価されて殊勲賞を受賞しました。実は休場した力士が三賞を受賞したのは、大相撲の歴史で初めてのことです。

三賞は1947年の秋場所後から制定されましたが、それ以来70年以上の間休場力士が受賞した例は一度もありませんでした。

受賞した御嶽海関も
「まさか獲れるとは思っていなかったのでうれしいです」
とコメントしています。

御嶽海関にとって三賞受賞はうれしいことですが、何より勝ち越せたことは多いでしょう。何故なら大関昇進を目標としているため、勝ち越して三役残留を決めたことは大きいからです。大関昇進の目安は3場所連続で三役の地位にいて、通算の勝ち星が33勝以上となっています。
つまりここで小結に残ることと、平幕に落ちてしまうのでは昇進に影響を与えてしまうのです。

今後の御嶽海関の活躍に注目です!

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